本日は夏の装いにおすすめな、雪輪と花火を金蒔絵と螺鈿で描いた団扇型のべっ甲一本挿しのご紹介です。いずれも両面に素敵な蒔絵を施しております。（2022.07.掲載商品）

花火を描いたかんざしは2020年にご紹介しておりますが、雪輪を描いたものは、実に４年ぶりの新作になります。

「夏キモノにおすすめ、涼しげなべっ甲花火螺鈿金蒔絵団扇かんざし２０２０」 2020/07掲載商品 【完売】

裏面↓

夏キモノの装いで大切なことのひとつは、その着姿をご覧になられた周りのひとたちが、“涼しさを感じる”ことです。キモノ、帯、そして帯〆や帯揚げ、衿や履物、バッグ、そしてかんざし、髪飾りなどの装身具も清涼感のあるものを選びましょう。

夏に翡翠や水晶、象牙のかんざしを挿したり、夏の意匠に本来は冬のイメージのある雪の結晶、雪輪を用いるのも同じ理由からです。誰も蒸し暑い真夏の炎天下で、暑苦しい装いは見たくありませんからね。

この団扇を模った一本挿しも、そうした意味から、古い文献にも登場する比較的古い時代から製作されている涼を愉しむ粋なかんざしのひとつです。

余談ですがこの時期、弊社のある見番通りで、涼しげな和装、浴衣姿で通りすがる新橋芸者の姿を見るたびに涼しさを感じます。流石です。

 

それでは、雪輪を描いた新作からご紹介させていただきます。

蒔絵は弊社のべっ甲かんざしや象牙の親骨に蒔絵を施した白檀扇子などでお馴染みの名蒔絵師の高田光貴さんに依頼させていただきました。

 

粒子の異なる金粉、そしてキラッと輝く螺鈿は、ご覧になる角度、光りの加減で涼し気に輝きます。

・べっ甲雪輪螺鈿金蒔絵団扇かんざし【hpkbc220703-1】\173,800（￥158,000+税）

（大きさ：長さ：約160㎜、横36㎜、厚み5.5～2.5㎜）
（螺鈿金蒔絵：高田光貴）

※天然素材を使用した手描きになります。１点１点、べっ甲の布（柄）、螺鈿蒔絵の風合いなどが微妙に異なります。

 

「蒼翠色に美しく輝く螺鈿かんざし2024①｜木製流水のきらめき簪」2024/05掲載商品

「蒼翠色に美しく輝く螺鈿かんざし2024②｜木製オーロラ煌めく簪」2024/05掲載商品

 

４年前にご紹介した花火モチーフのかんざしはすべて完売しております。基本的な構図に変わりは御座いませんが、団扇の形状が少し異なりますので、今回完成したものを改めて撮影してご紹介させていただきます。４年前のかんざしとご一緒にご覧いただければ幸いです。

たまや～（玉屋）！

かぎや～（鍵屋）！

 

元々花火には“鎮魂”の思いが込められています。東京の隅田川の花火は、江戸時代中期、享保17年(1732年)の飢饉と疫病の流行で亡くなった多くの人々の魂を鎮めるためと、悪病退散を祈り始まったといわれています。

また、新潟県の長岡の花火は、第二次世界大戦時に長岡市の空爆で命を落とした多くの一般市民の鎮魂を目的のために始められました。また最近では、福島県の四倉鎮魂（よつくらちんこん）・復興花火は、言うまでもなく、東日本大震災で犠牲となった人々の鎮魂と、復興を願い始められました。

 

・べっ甲雪輪螺鈿金蒔絵団扇かんざし【hpkbc220703-2】\173,800（￥158,000+税）

（大きさ：長さ：約160㎜、横36㎜、厚み5.5～2.5㎜）
（螺鈿金蒔絵：高田光貴）

※天然素材を使用した手描きになります。１点１点、べっ甲の布（柄）、螺鈿蒔絵の風合いなどが微妙に異なります。

 

「夏の風物詩、蛍と団扇の涼しげなべっ甲蛍螺鈿金蒔絵団扇かんざし２０２０｜夏の装いにおすすめ。」2020/07掲載商品 【完売】

「夏キモノにおすすめ、涼しげなべっ甲花火螺鈿金蒔絵団扇かんざし２０２０」 2020/07掲載商品 【完売】

 

どのようなかんざしがおすすめか、分からないことなど御座いましたら、どうぞお気軽にご来店の上ご相談ください。色々とお話を伺いながら、ご予算を含め、常時取り揃えております数百種類の中から、最もふさわしいかんざしをお勧めさせて頂きます。

 

 

 

 

 

 

 

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